トランス脂肪酸:花王エコナの停止

トランス脂肪酸:花王エコナの停止

花王の食物油「エコナ」は特定用保健食品でしたが、トランス脂肪酸が 5.2 %と大量に含まれており、他の日本で市販されている植物油の0.4 〜2.3 %と比べてたいへん高濃度で、またグリシドール脂肪酸エステルも大量に含まれていることが問題となりました。

 

花王は2009年9月、「エコナクッキングオイル」について、体内で発がん性物質になる恐れがある成分が含まれていることがわかったとして、エコナ関連商品(12種類59品目)の出荷を停止しました。花王の分析によると、エコナにはグリシドール脂肪酸エステルが一般的な食用油の10〜182倍含まれていました。厚生労働省によると、エコナには、ジアシルグリセロールという別の成分も、一般的な食用油に比べて高濃度に含まれています。エコナシリーズのマヨネーズが特保に申請された際、一部の実験で感度を高めた特殊なラットにがんが発生しました。

 

グリシドール脂肪酸エステルとは、消化されると分解されてグリシドールを遊離するがあり、グリシドールは国際癌研究機関(IARC)によって「人に対し発がん危険性あり」と分類されている物質のことです。

 

2009年10月、消費者担当相が花王エコナのトクホ許可について再審査する方針を決定しました。再審査になると、食品安全委員会や消費者委員会の意見を聴き安全性などに問題があれば、トクホ許可を取り消すことになります。
そして同月、花王はエコナ関連製品について、特定保健用食品の許可の失効届を提出しました。
現在(2012時点)では、花王はエコナ クッキングオイルをはじめとするエコナ関連製品の一時販売自粛・出荷停止をしています。



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